日本人はツアーでしかいけないから、日程を変更するわけにはいかない。


ここバハマ諸島のナッソーで時間をつぶし、キューバ旅行が終わっ、たあと、バミューダへいくほどの暇も金もない。


そのとき隣にいた長身の中年紳士がつと係員の前に進み出た。


「わたしはバミューダ人でむこうに自宅がある。万一、この方がバミューダにいって部屋がとれない場合は、私が保証人になりましょう」カウンターの男はしばらく考えていたが、いいでしょうということになった。


わたしは親切な男の人の申し出で、すんでのところでバミューダ行きが可能になったのです。


わたしはいままでどこの国へいくのにも、予約などしたことがなかった。


彼は奥からテレックスの紙切れをもってきました。


「このとおり、バミューダ当局から予約なしの観光客は飛行機にのせないでくれとある。


ホテルが超満員でこれ以上受け入れられないのだ」どんな大観光地であろうと、そんな話はきいたことがない。


それがバミューダくんだりで。


それほど彼の地は人気があるのだろうか。


さて、困った。


わたしには三日後にキューバ旅行がひかえています。


バミューダ諸島は昔から船乗りのあいだで、悪魔諸島とよばれていました。


彼らにいわせれば、海の底に恐ろしい謎の悪霊が住んでいるというわけなのだ。


現代でも海底に巨大な磁石が沈んでいて、上を通るものをひっぱりこむのではないかとか、宇宙人の基地があって船や飛行機ごと連れ去るのではあるまいか、などといろいろ推測がささやかれています。


近代科学をもってしても、いまだにその原因が解明されない、ミステリー・ゾーンなのだ。


ナッソーの空港で、バミューダ行きのチェック・インをしようとしたら、航空会社の係員が「バミューダのホテルの予約がありますか?」ときく。


もうかなり前になるが、アメリカのジェフリーの『ザ・バミューダ・トライアングル』やスペンサーの『謎の三角領域』が大ベストセラーになった。


日本でも大きな話題になったので、覚えている人もいると思う。


マイアミとプエルト・リコ、そしてバミューダを結ぶ一二角形の地域が、バミューダ・トライアングルとよばれているところ。


この三角領域では、昔から何百もの船舶や航空機、何千人もの乗組員や乗客が、突然、跡形もなく消え去るという事件が多発しています。


しかも必死の捜索にもかかわらず、いまだに原因不明のまま、なんの手がかりもつかめないというのだ。

老人ホームは病院ではないので、老人のいる部屋は「病室」とは呼ばない。

「居室」です。

中には、1丁目、2丁目なんて呼んでいる老人ホームもある。

もし「病室」と呼んでもいい部屋があるとすれば、「静養室」でしょうか。

ふつう、静養室は、医務室や寮母室のすぐ隣に設けられていることが多い。

特別養護老人ホーム園の静養室も、医務室から直接出入りできる定員2人の小部屋です。

このところ入園者はみんな落ちついていて、静養室は誰も使っていない。

その代り、マットだのシーツだのが空のベッドの上に積まれ、物置き代りのようになっています。

医務室から静養室に入ってすぐ左手にある小さな洗面台は、看護婦さんたちの手洗いや化粧直しのためにもっぱら使われています。

ある日、看護婦さんが「おかしいわねえ」と不審がっています。

その洗面台の棚に置いておいたハンドクリームの中身がきれいになくなっている、というのだ。

「まだいっぱい残ってたのよ」と言うのだが、はて?


94歳のSさんは、夕食の途中で5分がゆをおかずの小皿に盛っています。

かゆを盛るのだから、皿の縁からはかゆがこぼれ落ちるのだが、それにも構わずSさんは、おかずの魚の天ぷらを手でつまんで、その上に乗せる。

天ぷらの重みで、かゆはもっとこぼれています。

その"かゆ天丼"を、Sさんは床頭台の引き出しに入れようとしています。

ちょうど、仏壇のお供えのようにも見えるその"かゆ天丼"を指さして、私がSさんに尋ねる。

「仏さんにあげるん?」

「いいや、夜になって"生き仏さん"が食べるんじゃ」

なるほど、94歳にもなれば、"生き仏さん"ではある。

ところが、この"生き仏さん"、物忘れが年相応にあって、何日か経ってカチカチになった"かゆ天丼"が引き出しの中で発見されることとなるのだ。

「○○さんがご飯を食べないのよ」

「時間が経ってお腹空いたら、食べるかもしれないから、置いといたら」

なんて会話が、自然に交されている、そんな雰囲気こそ大切なのだ。

ところが、「食中毒が起きたらどうするのよ」とか、「ゴキブリが出るから」とか、「食器が片づかないから」とか言って、特定の条件でだけ食事するよう老人に強制し、それに従わねば"食思不振"なんて記録に書いてはいないか。

食べ物を数時間放置して、あとで食べることは、どこの家庭でもやっていることです。

それが、どうして病院や施設ではしてはいけないのか。

イザというときに専門家がそろっている病院や施設でこそ、少々危険なことも許容されるべきだ、とまで言うと言い過ぎか。

ともかく、「夕食は寝るまでに食べればいい」、これを介護者の合言葉にできないものか。

老人自身が食べたいと感じるまで待つ、という介護者の姿勢が、無数の老人を点滴や鼻腔栄養から救うはずです。

盛りつけも、食器も、夕食時間も大切ではある。

しかし、一番大切なのは、「食べたくなきゃ、食べなくてもいいじゃない」という雰囲気のようなものではないでしょうか。

もちろん、食べることの大切さはみんなわかっています。

そのうえでそう言っているのだ。

「でも......」という頭の固い読者のために、この「ネガ(陰)」としての発言を「ポジ(陽)」に翻訳すると、こういうことになるのだ。

「食べたいときには食べるんじゃないの」と。

もっと言い換えると、「食べたいときを大事にしようよ」です。

老人が食べないというのは、ただ、この時間の、この献立の、この介助者の、この雰囲気という、特定の条件の下で食べないということにすぎないのだ。

献立も介助者も雰囲気も変えにくいが、時間だけは放っておけば変わってくれる。


運転のしかたと性格は関係があるのか。


合宿免許などの自動車教習所の指導員に聞くと、同じ車で同じ道を走っていても、人によって運転ぶりは実にさまざまだといいます。


みなさんも、車を運転していると、お気づきになることも多いと思うが、世の中には本当にいろいろな運転のしかたをする人がいるものです。


それこそ、100人いれば100通りのやり方があるといっても言い過ぎではないくらいだ。


前章で、車という密室に入ると、人は社会向けの仮面を脱ぎ、裸の自分をさらけ出すようになると書いた。


ということは、運転のしかたにも、その人の裸の部分が顔をのぞかせるとも十分考えられるわけだ。


事実、これまでのさまざまな研究によって、人間の特性の中では、性格が最も運転に関係していると考えられています。

動脈硬化が遅い人は血管がいつまでも若々しく、早い人は老化が早いことになります。


色々な抗酸化ビタミンは過酸化脂質ができるのを防ぐ働きをしているわけですから、日頃から余分にこれらのビタミンをたくさんとることを心掛けたいものです。


こうした抗酸化ビタミンは栄養的に必要といわれている量よりももっと余分に取らないとこのようなよい働きをしてくれません。


疑的には栄養所要疑の10倍とか、それに近い位の疑が必要でしょう。


特に普段からコレステロールが高いとか、善玉コレステロールが低いとかいった要注意の人は十分に注意して、少しでも過酸化脂質ができるのを防ぎたいものです。

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